京都の工房で制作を行うガラス作家・北村妙子さんの蓋にあしらったレモンが可愛らしい、その名もレモンポット。
レモンの持ち手は精工で実によくできています。
こういう機能的にはなくてもいい飾り付けってホントにいいですよね。今はミニマルとか便利さとか重視されているので、こういう"なくてもいいもの"っていうのは少なくなった気がします。その分ちょっとお高くはなったりしますが、やっぱりこういうのがないと人生おもしろくないですよね。ちょっと話が大きいか。
この美しいフォルムはバーナーワークブローという技法を用い、実験用具にも使われているパイレックスガラスを変形させて生み出されています。
バーナーワークブローとは酸素バーナーを使用したとても難度の高い吹きガラスのことです。ガスに酸素を併せて約2000度の炎を出す酸素バーナーで筒状のガラス管を均一にまわしながら溶かし吹いて形づくっていきます。吹きガラスの技法としてはアメリカやヨーロッパが主流で、日本ではあまり浸透していないですが、小中学生の頃に理科の実験でお世話になった試験管やフラスコなどの理化学用品をつくる昔ながらの職人さん達の技法です。
【GLASS life 北村妙子】
日常使いのポットやグラス、アクセサリーから裸体やオブジェなどの作品など、いろとりどりのオリジナルなガラス達を1点1点手づくりにて、日々制作しています。
GLASS Life とは「ガラスのある生活」という意味で、ガラスを手にとって下さった方に少しでも楽しい気持ちになっていただけたらいいな、という想いで名づけました。
日常にほっと一息つけるような... 見て使ってちょっと幸せな気持ちになれるような...そんなガラス達をこれからも制作していきたいと思っています。